冗談で幽霊を呼び出そうと降霊術の実験をしたオレ達の所に、なんと本物の幽霊が現れた。 幽霊は誰? その目的は? 真夜中の学校を舞台に繰り広げられる一夜限りのミステリー。 混乱する記憶の欠片を拾い集め、オレ達は真実へと辿り着く。 どんなに哀しい結末が待っていようと、前へ進む。 何故なら、それはオレ達が絶対に忘れてはいけなかった事だったんだから。 忘れないで…… お願いだから、覚えていて…… 望んだことは、ただ、それだけ。 「忘れたくなんかなかったのに。 でも思い出そうとしたとたん、オレは正気じゃいられなくなる」 「オレは出来れば忘れたかったよ。何もかも。 忘れなきゃやってられないことだってたくさんある」 「本当に好きで、大切だったからこそ、忘れてしまったんだ」 絶対に忘れないと誓ったあの日のオレ達の姿。 だからオレは、今、この瞬間を覚えていようと思った。 |
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