「第0話 怪盗 逆蝙蝠」

役名 台詞
【夜の街/追いかけている真/逃げる逆蝙蝠】
小鳥遊真 くっそぉ・・・待てっ、逆蝙蝠!!
逆蝙蝠 ふふっ、相変わらずカワイイなぁ、真
【逃げていた逆蝙蝠がマントを翻して真の目の前に着地する】
小鳥遊真 ・・・っ!!ちょ!!うわあっ!
逆蝙蝠 アハハ・・・嬉しいなぁ、真の方から俺の胸に飛び込んできてくれるなんて
小鳥遊真 ち、違うっ! 貴様が急に俺の前なんかに現れる・・・か、ら・・・・・・え?
逆蝙蝠 悪いけど、煩いその口、封じさせてもらうおうかな・・・
小鳥遊真 なにす(る気だ)――・・・んむっ・・・?!
逆蝙蝠 ん・・・っ・・・
小鳥遊真 むぐっ・・・ンッ、んんっ・・・
逆蝙蝠 んはぁ・・・、チッ・・・
小鳥遊真 んはあっ!! ・・・はあっ・・・はあっ・・・貴様、一体なに―――・・・
逆蝙蝠 しっ黙って、真・・・
小鳥遊真 え・・・なん・・・
逆蝙蝠 コレ、預からせてもらうよ
小鳥遊真 あっ! また俺の生徒手帳?!
逆蝙蝠 また会おう、真・・・
小鳥遊真 あっ、逃げられた・・・。 ・・・く・・・くっそおおおおお!!
【朝/学校/生徒達の雑踏】
小鳥遊真
モノローグ
俺は小鳥遊真。 何の因果か、ひょんなコトから去年より私立探偵を始めている。
と言っても普通に探偵業を営んでいるワケではなく、ちょっとした理由である事件専門の探偵に仕立て上げられている。
ソレは何かと云うと・・・・・・
【同シーン背景/実は回想】
柊美弦 あのー・・・、小鳥遊先輩って・・・このクラスでしょうか・・・?
小鳥遊真 ・・・ん? あ、 はい! 小鳥遊は僕ですが?
柊美弦 あのー・・・コレ、中庭で拾ったんですが・・・
小鳥遊真 ああっ!
柊美弦 小鳥遊先輩の生徒手帳ですよね・・・?
小鳥遊真 うん、確かに俺のだ。間違いない。
柊美弦 はあ〜っ・・・、よかったぁ〜・・・
小鳥遊真 無くしてて困ってたんだ、本当にありがとう。で、君は?
柊美弦 あ、僕は1年2組 柊美弦と言いますっ!
小鳥遊真 柊君。本当にありがとう。
柊美弦 いえ、とんでもないですっ! では、失礼しますっ!
小鳥遊真 あぁ、ありがとう。
【扉閉めた後/真視点/自分の席に着きながら独り言】
小鳥遊真 ・・・俺の生徒手帳・・・一体どうして中庭なんかに・・・?!
・・・ん? なんだ、この落書き・・・?
逆蝙蝠 「愛しの真君へ。
 今夜9時、柳楽邸へ宝石「天使の涙」を頂きに参ります。
 怪盗 逆蝙蝠
小鳥遊真 え・・・・・・、逆蝙蝠の・・・犯行予告っ?!
【代わって美弦視点/数歩歩いた後で歩きながら】
柊美弦 くふふふふっ・・・。 あ〜ぁ・・・真ったら本当素直で単純なんだから・・・
【夜/柳楽邸外/虫と風の音/少しざわついている】
小鳥遊真
モノローグ
ここで見張っていればヤツが来るはず・・・・・・。 逆蝙蝠・・・、なんで俺に・・・
【古時計がボーンボーンと9時を指す →ガシャーンと窓ガラスが割れる音 →ワンテンポ遅れてジリリリと警報がなる】
小鳥遊真 んなっ?!!
逆蝙蝠 アハハハハハハハッ!!
小鳥遊真 逆蝙蝠っ!!
逆蝙蝠 ハハハハハハハッ!!
小鳥遊真 待てぇっ!!・・・っ!
【走って追いかけている真/姿が見えなくなっている逆蝙蝠】
小鳥遊真 はあっ・・・はあっ・・・はあっ・・・はあっ・・・。 ・・・逆蝙蝠・・・、一体、どこに行ったんだよ・・・
逆蝙蝠 ここだよ
小鳥遊真 うわあっ!?
逆蝙蝠 まぁ待ってよ、ようやく会えたんだからサ・・・、まずは出会えたことにまずは感謝を・・・
小鳥遊真 まっ、待てっ!!
逆蝙蝠 なに?
小鳥遊真 な・・・、なんで俺の生徒手帳に、あんな・・・
逆蝙蝠 犯行予告?
小鳥遊真 っ・・・、ン・・・
逆蝙蝠 フフッ、そんなの決まってるじゃないか・・・、君に会いたかったんだよ、真
小鳥遊真 なんで名前・・・っ?! あ、そっか・・・生徒手帳・・・
逆蝙蝠 そうそう。自分の生徒手帳盗まれてたこと気付かないなんて元生徒会長として恥ずかしいね
小鳥遊真 そんなことまで知って・・・、お前、もしかして俺と同じ学校―――・・・
逆蝙蝠 まぁまぁ、それより・・・
小鳥遊真 え、ケホッケホッ・・・な、なんだこの匂い・・・
逆蝙蝠 コレね、俺が調香したものなんだけどね・・・
小鳥遊真 んっ・・・なん・・・だ、頭が・・・クラクラ、す・・・る・・・
逆蝙蝠 気持ち良くて、イイ気分になってくるだろ・・・?
小鳥遊真 はあっ・・・、はあっ・・・、はあっ・・・・・・
逆蝙蝠 ほら、俺に寄りかかって・・・
小鳥遊真 っく・・・や、めろ・・・はな・・・せ・・・
逆蝙蝠 苦しいだろ? 今、楽にしてやるから・・・服、脱げよ・・・
小鳥遊真 ヤ・・・ぁ・・・っ・・・あ・・・あっ・・・ああっ・・・
【事後/スッキリしてベルトを締める逆蝙蝠】
逆蝙蝠 真の処女、予告通り頂戴したよ
小鳥遊真 ・・・は?!
逆蝙蝠 君の生徒手帳に書いておいたんだけどねー・・・
小鳥遊真 ぅ、嘘だ!そんなのどこにも―――・・・!!
逆蝙蝠 ホラ、ここ
小鳥遊真 生徒手帳と・・・ガバーとの間・・・?!
逆蝙蝠 うん、そう
小鳥遊真 そ・・・そんなの分かるわけないじゃないかっ!!
逆蝙蝠 そりゃそうさ、こんなのバレるように予告するわけないじゃんw
小鳥遊真 て・・・っめぇ・・・
逆蝙蝠 おーっと、怖い、怖い。 怒られる前にさっさと退散することにしますか♪
小鳥遊真 ちょ、ちょっと待て!!
逆蝙蝠 ん?
小鳥遊真 犯行予告・・・、これからずっと俺に出せ
逆蝙蝠 え?
小鳥遊真 お前は絶対に俺が捕まえてみせるっ
逆蝙蝠 ぁ・・・・・・、フッ・・・ 俺を捕まえたらもう二度と会えなくなるのに?
小鳥遊真 それでもお前を捕まえて正体を暴いてみせるっ
逆蝙蝠 フフフ・・・まるで愛の告白みたいだね
小鳥遊真 え、ちがっ・・・!
逆蝙蝠 冗談だ。なら・・・
小鳥遊真 あっ、返せ、俺の生徒手帳!
逆蝙蝠 あぁ、返すよ。・・・次の犯行予告を書いてね・・・ アッハハハハハハ・・・
小鳥遊真 逆さ・・・蝙蝠め・・・
【夜の街/追いかけている真/逃げる逆蝙蝠】
小鳥遊真 くっそぉ・・・待てっ、逆蝙蝠!!
逆蝙蝠 ふふっ、相変わらずカワイイなぁ、真
【逃げていた逆蝙蝠がマントを翻して真の目の前に着地する】
小鳥遊真 ・・・っ!!ちょ!!うわあっ!
逆蝙蝠 アハハ・・・嬉しいなぁ、真の方から俺の胸に飛び込んできてくれるなんて
小鳥遊真 ち、違うっ! 貴様が急に俺の前なんかに現れる・・・か、ら・・・・・・え?
逆蝙蝠 悪いけど、煩いその口、封じさせてもらうおうかな・・・
小鳥遊真 なにす(る気だ)――・・・んむっ・・・?!
逆蝙蝠 ん・・・っ・・・
小鳥遊真 むぐっ・・・ンッ、んんっ・・・
逆蝙蝠 んはぁ・・・、チッ・・・
小鳥遊真 んはあっ!! ・・・はあっ・・・はあっ・・・貴様、一体なに―――・・・
逆蝙蝠 しっ黙って、真・・・
小鳥遊真 え・・・なん・・・
逆蝙蝠 コレ、預からせてもらうよ
小鳥遊真 あっ! また俺の生徒手帳?!
逆蝙蝠 また会おう、真・・・
小鳥遊真 あっ、逃げられた・・・。 ・・・く・・・くっそおおおおお!!
*END*